大気調査・分析

千葉県を中心とした南関東一帯には、南関東ガス田と呼ばれる日本最大の水溶性天然ガス田があります。
水溶性天然ガスとは地下では地下水に溶解しているが、圧力が解放された地表では自ら分離して気体になるガスのことで、主成分は都市ガスと同じメタンです。

首都圏を中心に管渠や地下構造物の建築には、地下への掘削、シールド工事、地下空間での作業が発生し、その際、地下水に溶解していたメタンガスや可燃性ガスが噴出することで、爆発や酸欠の危険が伴います。この工事事故を防ぐために、事前の地盤調査時に工事対象地層でメタンガスや可燃性ガスの有無を調べます。この調査には法的な義務はありませんが、作業者の安全を確保するためには必要ですし、実際、南関東のガス田に限らず、日本全国でガスでの事故が発生している事例があります。そのため下水道工事や施設建設のシールド工事ではその仕様に地中ガス調査が含めれていることが多いです。

地中ガスは大気に触れてしまうと溶解していたガスが大気中に逃げてしまいますので、地中化での圧力を保ったまま採取する必要があるため、その採取は特殊な方法で行います。

採取義務や採取方法が確立していないこのガス調査は、地中ガス調査、地下ガス調査、メタンガス調査、溶存ガス調査など様々な呼ばれ方をしますが、理解することは難しいと思います。

お困りの方は是非FACTまでご相談ください。