大気調査・分析

環境調査事業

大気調査・分析

室内環境測定(シックハウス)

近年、住宅では高気密化が進んでいて、塗料や接着剤などの建材から発生する化学物質による健康影響が指摘されており、それをシックハウス症候群と呼んでいます。その症状は、目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など人によってさまざまです。

これは新しい建材から発生することが多く、新築時・リフォーム時に多く起こります。また建材だけでなく、家具に使われている部材からも発生することがあるため、その材料も確認する必要がありますが、実際はそこまで確認することは難しいです。

厚生労働省ではシックハウス対策のために「室内空気中化学物質の室内濃度指針値」を定め、生活環境保全のためにこれを推進しています。
また建築物の建築時に発生することがあることから、国土交通省でも建築基準法に伴ったシックハウス対策を打ち出していますし、学校においては管轄である文部科学省からも同様の指針が出ています。基本的に内容は同様であり、規定されている化学物質については指針値以下に収める必要があります。

室内の空気を採取する方法は2種類あります。

1.アクティブ法(吸引法)

アクティブ法は、ポンプを使用して強制的に空気を吸引する方法です。作業員が現地へ赴き直接採取することで測定時間が短いことがメリットです。公定法として採用されています。

2.パッシブ法(拡散法)

パッシブ法は、専用のキットを使用し一定時間対象室内で暴露させ吸着させることで採取する方法です。操作が簡単であることメリットですが、8~24時間密閉状態で暴露させることが必要となります。またアクティブ法と違い、測定できる物質が限られています。準公定法として採用されています。

上記ともに専用ラボにて分析をするため精度としては問題ないとされています。
業務発注時には、測定義務のみ書かれておりその内容まで書かれていないことが多いと聞きます。そのようなときはFACTまでお問い合わせください。

厚生労働省 室内空気中化学物質の室内濃度指針値

室内濃度指針値一覧 (nihs.go.jp)

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