アスベスト（石綿）の調査・分析

①除去工法

アスベスト含有吹き付け材を下地から取り除いていく工法を除去工法と呼びます。
リムーバル工法とも呼ばれ、アスベスト含有層を下地から取り除く方法です。アスベストを完全に取り除くため、建物の解体時などの際に、再度除去する必要もなく、もっとも推奨される工法となります。

②封じ込め

既存のアスベスト含有吹き付け材の上から溶剤を吹きかけることで外側からアスベストが飛散しないように封じ込める工法を「封じ込め工法」と言います。
除去工法と比較すると、アスベストが除去されず残ってしまう点が難点で、建物自体を解体する場合や改築する際に改めてアスベストを除去しなければなりません。

③囲い込み

アスベスト層部分を板材等（アスベスト含有していない素材のもの）を取り付けて、完全に覆い、密封することでアスベストの飛散を防ぐ方法を「囲い込み工法」と呼びます。
「囲い込み工法」も「封じ込め工法」と同様にアスベスト除去されず残ってしまうのが難点となります。

④剥離工法

薬品でアスベストが含有されている仕上塗材や下地調整材を柔らかくして取り除く方法です。薬品によって湿潤化されるため、散水をする必要がなく、作業後の処理も簡易になります。取り残しがある場合、他の工法との併用が必要となりますので注意が必要です。この工法は主にアスベストレベル3の除去作業で用いられることが多い方法になります。

費用面などから、封じ込め・囲い込みなどの対策もありますが、基本的には除去することが推奨されています。